とはずがたり

気が利かない

パーソナルカラー診断を受けてきた

パーソナルカラー診断に行ってきました。
(10/15: お店の許可をいただきましたので、受けた場所を明記しました)

なぜ行くことになったのか

2020年夏、水色のキャラクターを単推しで好きになってしまったからです。
https://twitter.com/hebiko/status/1308013700435992576

この時点の自己診断はイエベ秋で、自分で思う似合う色は赤とかオレンジ。水色やパステルカラーは人生で一度も似合ったことがありませんでした。推しの色を身につけようと思ってもおそらく身につけられない絶望。

もう推しのカラーを身につけるためには一度死んでブルベ冬になるしかないのか?とツイートしたら、友達から「ブルベ冬も青は結構色を選ぶから、狙うならブルベ夏だよ」と言われました。全ての前提知識が間違っている。

でもパーソナルカラー診断に行けば、似合う色も教えてもらえるし、そうじゃない色の取り入れ方も教えてもらえる(?)という話をTLで聞き、よしじゃあ推しのカラーの取り入れ方を聞いてくるか!!となって、友達に紹介してもらったサロンをそのまま予約しました。

まあ月末に30歳になるしそろそろ見た目もちゃんとしたいよね、ということで。(30代楽しくしようキャンペーンを個人的に開催しています)

何を受けたのか、お値段

友達にFBパレットさんを紹介していただき、パーソナルカラー診断単体を受けました。
https://www.fbpalette.com/index.html
お値段は、パーソナルカラー診断単体で13000円です。相場がよくわかってないですが、個人的には適正値段だと思いました。

今は骨格診断とか顔タイプ診断とか色々あるようなのですが、次の理由でパーソナルカラー診断単体にしました。

  • パーソナルカラーは一生変わらないと言われているらしい
  • 美容に対するレベルが赤ちゃんのわたしが色々オプションを付けてもかえって混乱しそう。とりあえず色だけ知ってとっかかりにしたい
  • 信頼できる友達が紹介してくれるところが、パーソナルカラー診断単体のみ受付だった(自分でイチから受ける場所を調べるのが大変だなと思った)

結果的にわたしに関しては単体の診断で正解かなと思いましたが、まあ人によると思うので、参考程度に。

実際の流れと感想

予約する

紹介者の友達が一人同行します、と友達の名前を書いて予約しました。

予約時間に現地へ

ノーメイクか薄化粧で来てくださいと予約返信メールに書いてあったので、コロナでマスクもしてるしまあいいかとノーメイクで行きました。まあ普段も薄化粧なので……。
持ち物はとりあえず普段使っている化粧品一式。

春夏秋冬を診断

布を当てながら、春夏秋冬どのタイプかを見ていきます。
診断に来るまであんまり意識してなかったのですが、春夏秋冬ってたとえば「赤」として表現できる色はだいたいどれにも含まれてるけど、それぞれ細かいCMYK値が微妙違うという感じなんだな、ということがやっとわかりました。「赤」で雑に括ってはいけないし、わたしの推しの「水色」も一口に「水色」と言っても幅があるぞ……という気づき。もう少し繊細に色を捉えていく必要があるな、と理解しました。仕事ならできるのにファッションだとできないのはなぜなのでしょうか。レベルが赤ちゃんだからですね。

わたしに関しては、自己診断の通りイエベ秋でしたが、唇の元の色はすごくローズ(冬)っぽいので、オレンジ系の口紅を塗ったほうが全体の印象がしっくり来ると思うと言われて、「な、なるほど〜〜」となってました。
実は、小学校高学年の時に、同じことを言われた経験があります。当時、プロの方にメイクをしていただいて、「あなたは水色よりもオレンジや赤とか、暖色の方が似合う。大人になってお化粧するようになるときも、たぶんオレンジのリップを使うといいよ」と言われていました。大人になっても同じことを言われている……パーソナルカラーが変わらないって本当なんですね。(ちなみに水色はセーラーマーキュリーからの系譜で大好きで、当時はよく水色の服を着ていましたが、これ以降暖色を着るようになりました。素直〜〜)

ちなみにこのときに「推しが水色なんですけど……水色とか……厳しいですかね……」と聞いたら、やはり厳しいとのことでした。ターコイズくらい濃い水色や、水色でもくすんでいる系の色なら取り入れられるかもね、というアドバイスをもらいました。水色・黄緑が混ざってきたような色なら合うかもとのこと。もし今後推しの晴れ舞台に行けるようなことがあればターコイズを身につけよう……と心に決めました。

あと、この日はネイビーの服を着て行ってたのですが、「ネイビーは似合わないからやめよう!」と一刀両断されて笑いました。そういえば20代前半の時に結婚式お呼ばれ用パーティードレスが欲しくて、マルイで探していたら、お姉さんに「若いのに!ネイビーなんてだめです!!こっちにしましょう!!」って言われて買ったのが濃いグリーンのパーティードレスでした。今回濃いグリーンは似合う色だよと言われたので、マルイのお姉さんはプロだな……と思いました。あの時のマルイのお姉さん、わたしネイビーのドレス探しにきたのになあ……とか思ってすみませんでした!そういえば合わせて選んでもらったベージュのパーティー用の靴やバッグも今回似合うと診断された色ですね。プロだなあ!!!

今回選んでもらった色が、大学生の時ちょっと挑戦して買ったときにすごく友達から褒められたスカートの色だったりとか、小学生の時に親のチョイスでよく着てた色だったりして、なるほど周りのみんなはわたしに似合う色をよく見てくれてたんだなあという納得感がすごかったです。あと、厨二病全盛期にめちゃくちゃ黒い服を着てたんですがまあすごく似合ってなくて(自覚はあった)、やっぱり黒は似合わないんだなあという認識がきちんと持てました。就活スーツもびっくりするくらい似合わなかったなあ……。「色」を通して自分の人生を振り返っている感じがして面白かったです。特に今回一緒に同行してくれた友達が、小学生の時からお互いを知っている子だったからというのもよりあるかもしれませんが。

化粧品チェック

普段使っている化粧品を出して、色を見てもらいました。
わたしは就活始める時にマ○キヨのコスメカウンターに駆け込んで「就活で使える化粧品ください!」って言ってそのまま買ったやつを惰性で使い続けていたので(なくなると同じやつを買い足してた)、なんというか地味というか、色がないというか。
そんなわけで「これはNG」というのはなかったのですが、足すとよい色などを教えてもらいました。わたしが足すと良さそうだったのはアイシャドウはゴールド。あとはカーキ系なんかを取り入れてもいいかもね、とのこと。
あとイエベ秋の人は顔に色がないことが多いので、オレンジ系のチークをしっかり目に入れるとか、ブラウンやオレンジ系のリップを入れるとか、そういう色味を足していくといいでしょうとのことで、納得感がありました。いつもなんかチークを入れてもそれっぽさが出ないなあと思っていたのは、そもそも自身の顔に色がないことと、チークの色の選択が間違ってたからなのかな?とか(これまでは何も考えずにピンク系を使っていたので)。この辺はまた買って入れてみて、どうなるかをみてみたいなーと思ってます。あと色持ちの良い化粧品ブランドを教えてもらったりしました。

お化粧タイム

たぶん普段ちゃんと化粧してる人ならもっとちゃんと時間がかかると思うのですが、普段からめちゃくちゃ薄化粧で時間もかけてないので即終わり、「もう少ししっかりやったほうがいいかもね!」とアドバイスを受けました。その通りすぎる。なかなかお化粧についてアドバイスもらうことないので具体的にレクチャーいただけて助かりました。

ベストカラーの選択

お化粧した状態で、秋の中でもどの色がより似合うかを、実際に布を当てながら選んでいきます。ここで似合う!と言われた色はもう何も考えず服買っていいよと言われました(笑)
わたしは結構秋のカラーセットの中でも明るめの柔らかい色が似合うと診断されたかな?と思います。サーモンピンクとかマスタード色とか。今手持ちの服にはないのでどんどん買っていきたい。

パーソナルカラーの冊子をもらう

パーソナルカラーの色名と、小さい布がファイリングされた冊子を最後にいただきました。ベストカラー選択の時に、より似合う色と診断されたものにはシールが貼ってあって、後から見てもわかるようになってます。
この小さい布が実際に入っているのがよくて、服屋さんに行った時や自分の手持ちの服を見る時に、実際にこの布をファイルから出して当てながら色を見比べられるのがよかったです。やっぱりパーソナルカラー系の書籍の印刷のCMYKで出てる色や、電子書籍のRGBで出てる色だとちょっと(わたしが素人なのもあって)似てる似てないの判断が難しいなと思ってたんですが、布同士だとより比較しやすい。まあそんなに色と比較して厳密に見るよりは、多分実際に当ててみて見る方がいいんですけど、最初のとっかかりとして指針があるのはありがたいなと思います。

ちなみにこの冊子を作っている間に、ファッション雑誌を見ながら「こういう服がいいよ」「こういう色ならこのくらい光沢ある生地もいいかもね」「この組み合わせなら、上の色を変えればあなたでも着れる」など、実際の例を挙げながらアドバイスもらえたのが本当に良かったです。

受けてよかったことなど

三者からアドバイスがもらえた

「色」を基軸に1時間半くらいひたすら雑談しながらアドバイス貰えるのは個人的には良かったです。わたしは素人の事柄に対していきなり色々混ぜ込むと混乱するタイプなので、とりあえず「色」一本の基軸のなかでどんどん話を広げたり深掘りしたりしていただけるのが個人的にはよかったなあと思います。骨格診断もここに追加されていたら情報の洪水で死んでいたのでは?
ただ、今回行ったところはきちんと似合う服についても言及してくださってくれて、「あなたはすごく中肉中背のふつうの体型だから、ふつうの服をふつうに着るとすごく無難な人になるから気をつけて。もう少し服装や髪型に動きを出すといいかもね」とアドバイスをいただいて、実際にこういう髪型や服装はどう?と色々アドバイスいただけてよかったです。いや本当に、無難な人間の形をしているんだよな……と自分でも思うんですよね……めちゃくちゃよくいる量産型オタクっていうか………。
あとわたしはここまでろくに化粧というものを勉強せずに来てしまったので、おすすめのブランドとかも教えていただけて助かりました。次はコスメカウンターに行くぞ!あと、メガネについてもアドバイスいただけて助かりました。メガネを買うぞ。

「色」の服が怖くなくなった

まあ大学生のときは割と好きな服を好きなように着てたのですが、特に社会人になってから「無難なオフィスカジュアルを……」という服の選び方にどんどんなっていました。結果「無難」がよくわからず、ネイビーとか黒、白を基調にしたオフィスカジュアルの服を選択しがちだったんですよね。色がついているものを買って失敗するのが怖くて。
ただ、今回パーソナルカラー診断を受けて、「むしろわたしはネイビーや黒は死ぬほど似合わない」ということがはっきりしたのと、逆にこの色に置き換えるとよいという色を教えていただいたので、「この範囲内で選んでいいんだ!」という選択肢が逆に広がった気がします。「パーソナルカラー診断で選んでもらった色なんだから、わたしに着る資格がないとかはないし、大丈夫」みたいな心の免罪符ができたというか。これはわたしにとってすごく大きい変化です。とりあえずネイビーの服は引越しに当たって捨てます。今後は全部カーキとかオレンジにするぞ(?)

服屋さんに入りやすくなった

三者に選んでもらった「色」が心の免罪符になる、という効果の一つですね。今までデパートの服屋さんとか、気になっても入れないとか、逆に入っても何が自分に似合うのかわからない……という感じになっていたのですが、「あの『色』ならわたしに似合うかも?」という一つの考え方のきっかけができたのが、すごく服屋さんに入りやすくなりました。
そもそも10〜20代前半を「こんなブスで生きててすみません」みたいな気持ちで生きてきたので、自分がかわいい服屋さんに居るなんてよくないんじゃないかみたいな気持ちが割と抜けてなかったのですが、「あの『色』の服なら大丈夫」という心の免罪符があるのはめちゃくちゃ強いな……と思いました。メンヘラはパーソナルカラー診断を受けろ。まああと単純に加齢で「もう元が綺麗とか綺麗じゃないとかそういう話じゃないな……」と思い始めたのも大きいですが。加齢はメンヘラを救いますね。メンヘラは歳をとった方が楽しく生きられる気がしている今日この頃です。

ファッション雑誌を読むのが楽しくなった

今まで漫然と読んでいたファッション雑誌!正直創作小説を書く時の登場人物のファッションの参考にしかしてなかったんですけど、ここにきてやっと「自分が着るなら」という視点を持てるようになりました。これもやはり「色」で切り分けて見られるようになったのが大きいです。一つ切り分けの視点を持つだけでこんなに違うんだなと思ってすごく面白くなりました。今はKindle UnlimitedでOggiを眺めて勉強してます。

行くときにあるといいもの

同行者

いろいろなことを聞けるし言われるので、自分でメモとってる暇がありませんでした。なので、友達と一緒に行って片方にメモをとってもらうのがいいと思います。
あと、できれば自分とカラーが違いそうな人がいるといいです。わたしは紹介者の友達(ブルベ冬)に同行してもらいましたが、同じ布を当ててもここまで顔色違うのか!というのがわかってとても面白かったので。
自分が同行者になるときは、メモできるノートとペンを持っていきます。わたしを同行者にしたい人は言ってください。

普段使ってるメイク道具

これはカラー診断受けるときに言われることが多い気もしますが、普段使ってるメイク道具を持っていくと、色の良し悪しやより足すといい色などを教えてもらえます。
わたしは普段引くほど薄化粧ですし、なんなら今使ってるメイク用品はイチから買い直そう!!って感じだったんですけどね。

受けた後に服屋を回る時間

パーソナルカラー診断を受けた直後、もらったカラーセットの布のファイリング冊子を持って、同行してくれた友達と一緒にユニクロとマルイに行きました。受けた直後だと記憶も新鮮ですし、服屋に入った時の視点が自分で変わるのがわかってすごくよかったです。鉄は熱いうちに打て。
あと、今回同行してくれた友達が先駆者だったこともあり、「あなたならこの色が似合う」「ほら、わたしに当てるとダメだけどあなたならいける」「逆にこの色はNG」など、一緒にお店を回りながらめちゃくちゃアドバイスくれるのがよかったです。本当にマジ感謝。
ちなみに結局マルイで気に入ったワンピースを試着して買ったのですが、お姉さんに「イメチェン目指してて……」って言ったらめちゃくちゃ優しくしてもらえて最高でした。おねえさんありがとうございました……また服買いに行きます。かわいいワンピースが似合うわたしになるぞ。とりあえず靴とか髪型とかメイクとか一つずつなんとかしていきます。俺たちの戦いはこれからだ!

50代くらいになったときに小綺麗な無理のないおばちゃんになれるように、今ならトライアンドエラーしていこうと思います。人生は長いぞ〜〜!